柳生新陰流の技『試合勢法』を学ぶ
柳生新陰流を学ぶ際に、最初に習うのが『試合勢法』です。
試合勢法とは、江戸後期・柳生新陰流中興の達人である『長岡房成(ふさしげ)』が考えた練習の型です。
試合勢法は、二百本近くありますが主なものは、『八勢法八本』と『中段十四本』です。
が、中段十四本は、十一本にまとめて遣います。
つまり、最初に覚えなくてはならないのは十九本の形ということになりますね。
柳生新陰流『八勢法』の基本的な太刀操作
さて、八勢法とは一体どんなものなのでしょうか?
八勢法とは、試合勢法の基となるもので、これによって打ち合いの間合いと勢い、柳生新陰流の身体操作を学びます。
慣れてきたら脱力して行いますが、初めのうちは力を込めて強く打つように練習してください。
柳生新陰流八勢法一本目『合し打』
型の流れ
お互いが間合いをつめ、相手が止まったら止まり、打ってきたら少し遅れて右足を出して打ち、次に左足を出して打ちます。
一本目で学ぶ項目は、『まっすぐ打つ』ということと『待つ』ということです。
まっすぐ打つというのは、簡単そうに思えてとても難しいことです。
また、『待つ』というのは、相手が動き始めてからそれに反応するということです。