2021年の節分で向く方角はどこ?恵方の起源や方角の法則とは?

節分の時には豆まきもそうですが、ある方角を向いて恵方巻を食べるというのも定番です。

2021年の節分は南南東を向いて恵方巻を食べるのですが、そもそもこの方角はどのように決められているのでしょうか?

実はこの方角の決め方にはちょっとしたルールがあります。

今回は、2021年の節分で何故南南東の方角を向くのか、そもそもどんな目的でどんな由来があるのかについてご紹介いたします。

節分でよく聞く恵方とは?

節分の時に食べる恵方巻ですが、実はこの習慣は最近根付いてきたものです。

では、そもそも恵方とは何なのか、恵方巻はどのようにして始まったのかということについて、ご紹介いたします。

そもそも恵方とは何なのか

恵方巻は節分の定番にもなっていますが、そもそも「恵方」というのは何なのでしょうか?

この恵方というのは歳徳神というその年の福徳を司っている神様がいる所のことです。

そして、この歳徳神は毎年違う方角に移動しているため、恵方の方角も毎年変わっているというわけです。

この歳徳神は、幸せや金運など非常に縁起の良いものを司っていることもあり、江戸時代の頃は初詣の時のお参り時や、新しいことを始める時は恵方を向いていたこともあったようです。

恵方巻が広まったきっかけとは?

恵方巻についてですが、これは節分の時に恵方を向いて無言で食べることで、福を逃がさないという意味で非常に縁起が良いものです。

この恵方巻の起源となったのは近畿地方で行われていた習慣から始まったものとされており、この習慣をきっかけにコンビニやスーパーなどが一気に恵方巻の販促活動をスタートさせたことで全国に知れ渡るようになりました。

実際に全国的に恵方巻を食べるという習慣が根付いたのは、1998年以降のことでした。

確かに、私も幼い頃は恵方巻を食べるという習慣は知らなったのですが、いつの間にか恵方巻を食べるということが広まっていて、こんな習慣があったんだと驚いた記憶があります。

それだけ、この恵方巻という習慣が根付いたのは最近ということになります。

正しい恵方巻の食べ方は?

では次に正しい恵方巻の食べ方ですが、まずは恵方を向いて食べるというのは当然の条件となります。

次に気を付けなくてはならないのが、無言で食べることです。

無言で食べることでご利益があるそうで、誰とも会話せずに食べなくてはなりません。

もちろん、丸ごと食べたら後は会話をしながら食べても大丈夫です。

また、食べる時は切らずに丸ごと1本一気に食べる必要があります。

つまり、正しい恵方巻の食べ方をまとめると、恵方を向いて1本まるごとかぶりついて、誰とも話さずに一気に食べきるということになります。

こうして見ると、歳徳神のご利益を得るためには、相当大変だということがわかりますね。

節分の時の恵方の方角はどうやって決められている?

2021年の恵方巻の方角は「南南東」です。

なので、恵方巻を食べる時には方角をしっかり確認しておきましょう。

このように、恵方巻を食べる方角は毎年決められているようですが、一体どうやって決められているのでしょうか?

実はこれには法則性があります。

恵方の方角には法則がある?

2021年の恵方は南南東ということもあり、恵方となる方角はかなり細かく決められているのではないかと思うかもしれませんが、実は恵方は「東北東→西南西→南南東→北北西→南南東」というサイクルで巡っています。

つまり、恵方は全部で4種類しかありません。

結構ややこしいイメージがあっただけに、4種類しかないというのは驚きですよね。

これはいわゆる十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)で決められており、甲・己が東北東、乙・庚が西南西、丙・辛・戊・癸が南南東、丁・壬が北北西となります。

これは十干に割り当てられている数字や方角から導き出されているものなのですが、これは昔の中国人が定めたもので、何故このように割り当てられているのかというのは謎のままです。

わかりやすい恵方の方角の導き出し方

ちなみに、もっとわかりやすい恵方の方角の導き出し方もあります。

このサイクルに当てはめていくと西暦の1の位でその年の恵方の方角を知ることができます。

そのサイクルに当てはめると、西暦の1の位が4と9の場合は東北東、0と5の場合は西南西、2・7の場合は北北西、1・3・6・8の場合は南南東ということになります。

これなら簡単にその年の恵方の方角を知ることができるので便利ですね。

2021年の節分の恵方は南南東!起源や法則のまとめ

2021年の節分の恵方の方角は南南東ということですが、この方角はちゃんとしたサイクルで巡っています。

方角がいつも細かいので、恵方となる方角はたくさんあるというイメージがあったのですが、実際は4つの方角しかないというのは驚きでしたね。

また、恵方巻を食べる習慣は、今でこそ当たり前のようになってきていますが、少し前までは近畿地方での習慣となっており、それが全国に広まったのは最近だったようです。

恵方を向いて恵方巻を食べるというのは非常に縁起が良いものなので、是非方角を確認して、しっかり向いて食べるように意識していきましょう。