七夕の時はどんな食べ物を食べる?意味や由来を知ろう!

七夕といえば短冊、笹の葉、織姫と彦星、天の川などなど様々なものが浮かびますね。

そんな七夕は五節句の1つでもあり、「七夕(しちせき)の節句」と呼ばれており、旬の食べ物を食べて邪気を払うという意味も込められています。

では、実際に現代の七夕ではどのような食べ物が食べられているのでしょうか?

七夕の定番の食べ物とは?

では、実際に七夕ではどのような定番の食べ物があるのでしょうか?

そうめん

七夕では行事食として、よくそうめんを食べるという所が多いです。

このそうめんは「天の川に見立てる」という説が有力ですが、他にも中国から七夕が伝わってきた時に「索餅」(さくへい)と呼ばれる食べ物も一緒に伝わり、それがそうめんの起源になったと言われています。

この索餅というのは、中国でいうねじり菓子の1つで、七夕の時期に索餅を神様に供え、無病息災を願ったという風習がありました。

そして、その索餅の形が今でいうそうめんの形に似ているということ、さらにそうめんの麺が織姫が使用した織り糸を模しているとも言われており、七夕にはそうめんを食べるというのが主流になっていきました。

また七夕は旧暦では8月に該当していたということもあり、お中元の時にそうめんを贈るというのもよくある光景となっています。

ちらし寿司

「七夕の日にはちらし寿司を食べる」というご家庭も多いのではないでしょうか?

しかし実際には七夕とちらし寿司は直接関係性はありません。

元々日本では、何かの祝い事やお祭りの時にちらし寿司を食べるという習慣があるため、七夕も例外なくちらし寿司を食べるようになったというのが通説のようです。

ちなみに、食べるちらし寿司もまた地域によって異なっています。

近くに海がない地域では角寿司というものを食べており、山菜や野菜を酢飯と交互に詰め合わせたお寿司を食べていたり、逆に海が近くにあるような地域では棒鮨やばら寿司など、魚介類を使ったものを食べます。

食べる種類は違いますが、七夕を含めた節句の時にはちらし寿司を食べるというのは定番になっているようです。

オクラを使った料理

オクラを切ると切り口が星型に見えるという特徴があります。

そういったことから、七夕の日はオクラを食べるという所も多いです。

実際にオクラは様々な料理で使うことができますし、栄養もたくさんあるので積極的に食べていきたい食材でもあります。

夏野菜カレーとしてオクラを使っても良いですし、サラダの飾りとして使っても良いですし、みそ汁などに入れて食べても美味しいです。

いつもの料理にちょっとしたアクセントも付きますので、是非オクラを使ってみてください。

七夕の定番の食べ物~お菓子~

では、今度は七夕の時によく食べられるお菓子やスイーツについてご紹介します。

ゼリー

子どもの頃、七夕の日の給食で「七夕ゼリー」が出たという方も多いのではないでしょうか?

ゼリーの上には星など綺麗な飾りが飾られていて、子どもながらにわくわくした思い出があります。

実際に七夕の日にゼリーを食べるという習慣はないのですが、綺麗な色が出せるということと、好きなように飾りができて楽しめるという点から「七夕ゼリー」として広く食べられるようになったのではないかと思われます。

ゼリーは家でも簡単に作ることができますので、是非簡単なスイーツとして作ってみてはいかがでしょうか?

甘酒

甘酒といえば、初詣の時などによく飲まれているイメージがあるかと思いますが、実は甘酒というのは俳句では「夏の季語」とされています。

なので、七夕の季節に飲むという所も多いですが、この甘酒は七夕と直接関係があるというわけではありません。

何故この時期に飲むようになったのかというと、主に夏バテを予防するためというのが大きな理由となっています。

甘酒には食物繊維やビタミンやアミノ酸などが豊富に含まれており、体に必要な栄養分をしっかり取り入れることができます。

それでいて、ほんのりとした甘みが美味しいというのも親しまれている理由の1つです。

スーパーでも売っていますので、機会があれば是非七夕の日にも甘酒を飲んでみてください。

笹団子

七夕といえば笹の葉に願い事を書いた短冊をかざるというのが定番ですよね。

つまり七夕と笹というのは深い関係性があるということがわかります。

何故七夕と笹がここまで深い関係性があるのかというと、笹や竹は力強く天に向かって真っすぐ伸びるという特徴があり、生命力の強さの象徴とも言われており、昔から奉っていました。

さらに笹の葉の成分を見ると殺菌作用が非常に高いことから、厄除けの力があるとも言われていました、

なので、昔は笹を使って体を清めたり、厄払いの儀式の際に使用していたこともありました。

他にも笹の葉がこすれる音は、神様を招く音ともいわれていたため、非常に縁起が良い音とされてきました。

このように、昔から縁起が良いと言われてきた笹に団子を包んだ新潟県の名産としてよく知られている笹団子は、七夕の日に食べることで非常に縁起が良いとされており、願いを込めて食べるという人も多いようです。

七夕の日に食べる食べ物のまとめ

七夕といえば短冊を飾るというイメージがありますが、七夕の日にちなんだ食べ物というのもたくさんあります。

中には七夕の由来とは直接関係がないケースもありましたが、どこか七夕だなと感じさせるものばかりとなっています。

縁起が良いというのももちろんのことですが、体に良い食べ物であるということもあり、夏バテ予防にもピッタリです。

この時期は体調を崩しやすい時期でもあるので、体調管理を整えるためと同時に、七夕らしい食べ物として楽しんでみてはいかがでしょうか?