沖縄に旅行に行き、三線の音に魅せられた人も多いのではないでしょうか?
自分でも弾いてみたいと思っても、種類や値段も様々。
どうやって選んだらよいか迷ってしまいますよね^^
ここでは、沖縄三線の伝統的な7種類の型について紹介していきたいと思います。
自分のお気に入りの型を見つけて、末永く大切にしていってください。
三線の型① 南風原(フェーバル)型
最も古い型とされていて、棹は細めで小ぶりなのが特徴です。
野丸と鳩胸の区別がほとんどできません。
三線の型② 知念大工(チネンデーク)型
三線主取(サンシンヌシドゥイ)(三線製作者を管轄する役人)に任命された知念の作とされています。
天と鳩胸にかすかに稜線があります。
よく見かける型ですね。
三線の型③ 久場春殿(クバシュンドゥン)型
三線の中では最も大きなものです。
下方へ近づくにつれて次第に太くなります。
重厚感がありますね。
胴内部の心の付け根には段が施されています。
三線の型④ 久葉の骨(クバヌフニー)型
久場春殿(クバシュンドゥン)の作と言われています。
横から見るとクバ(ビロウ)の葉柄に似ていることから名付けられました。
棹は最も細く、下方へ近づくにつれ太くなります。
伝統的な7種類の型の中で最も小ぶりです。
子どもや女性など、手が小さい人におすすめの型です。
三線の型⑤ 真壁(マカビ)型
最も普及している型で、名工・真壁里之子(マカビサトゥヌシ)の作とされています。
盛嶋開鐘に代表されるように、琉球王国時代に「開鐘」(ケージョー)と呼ばれていた型はこの真壁型を指します。
昔、首里王府の別邸だった御茶屋御殿(ウチャヤウドゥン)で名工・真壁里之子の作った三線を集めて弾きくらべをしたことがあったそうです。
ほとんどは、夜が更けるにつれて音色が悪くなっていきましたが、その一方で夜明けを知らせる開静鐘(ケージョーガニ)の音が響きわたる時間になっても、ますます美しい音を奏でた三線が五挺残ったそうです。
この五挺は真壁作の優秀なものとされ、『五開鐘』と呼ばれるようになりました。
三線の型⑥ 平仲知念(ヒラナカチニン)型
知念大工の系統に属する平仲の作とされています。
天の湾曲が大きく、中央と鳩胸の稜線が特徴的です。
三線の型⑦ 与那城(ユナグシク)型
名工・真壁里之子(マカビサトゥヌシ)と同時代の与那城の作と伝えられています。
棹は厚みがあり、糸蔵は長めで鳩胸も大ぶりな作りです。
通称ユナーと呼ばれています。
沖縄三線の型の違いについてのまとめ
いかがでしたか?
どれも素敵な特徴があって、ますます迷ってしまいますよね。
とりあえずこれから始めようかという方は、一番普及している「真壁型」がおすすめでしょうか。
弾けるようになったら、他のタイプも弾き比べてみたいですよね♪
自分だけの三線と出会えることを祈っています^^