明智光秀の一生を見ようとする際, 最大の注目点のひとつが織田信長との関係性ですよね。

もっとも信長に信頼されていたはずの光秀がなぜ、本能寺の変にいたったのか、どのような考え方の違いがあり、二人の関係性が変化していったのか視聴者の関心があるところです。

今回は、「麒麟がくる」では、誰が信長を演じるのか?

過去の大河ドラマでは誰が演じてきたのか?

今までのドラマの光秀や信長とどのような点が「麒麟がくる」では違うのかをお伝えしたいと思います。

織田信長役は誰が演じるの?

今回の信長役は、染谷将太さんが演じます。

今年27歳になる期待の俳優さんです。

    染谷将太のプロフィール

    1)名前:染谷将太(ソメタニ ショウタ)

    2)生年月日: 199293

    3)出身地:東京都

    4)身長: 172cm

    5)血液型: A

    6)受賞歴:

    ・第36回日本アカデミー賞 新人俳優賞

    2013年エランドール賞 新人賞

    ・第68回 ヴェネチア国際映画祭 マルチェロ・マストロヤンニ賞 他

    代表作と言えば、やはりこの作品?

    染谷将太が多くの人に知られるようになったきっかけは、やはり、2014年と翌年2015年に公開された山崎貴監督の映画,寄生獣と寄生獣【完結編】。

    主人公, 泉新一を演じた染谷さん。

    右手に宿ったパラサイト, 「ミギー」との会話のシーンは友情に満ちていて見ている人を引き込む演技でした。

    アクションシーンもテンポがよく、キリッとしたルックスもいいですね。

    どんな信長役を演じるつもり?

    201938日に東京渋谷のNHKで開かれた会見に出席した染谷さんは、次のように答えています。

    「信長を誰が演じるんだろうと、人ごとのように楽しみにしていたので、まさか自分が演じるとは思ってもみませんでした。」

    「制作陣の皆さんも、新しい革新的な信長を一緒に育てていきたいとおっしゃっていて、こんなにぜいたくなことはないと本当に思っております。繊細でとても……。これ以上言うとアレですので、お楽しみにしてください。」と。

    織田信長, 過去の大河ではだれが演じたのか?

     1963年(昭和38年), 東京オリンピックの前年に始まったNHK大河ドラマ,第1回目のタイトルが「花の生涯」で、2020年の「麒麟がくる」は、第59回目の大河ドラマになります。

    信長が大河で初登場したのが、第3回目の 「太閤記」。

    栄えある初めての信長役を演じたのが高橋幸治さんです。

    過去の大河ドラマで信長が登場したのは何回?

    過去の大河ドラマで信長が登場するドラマは、現在の58回中、18作です。

    実に30%以上の大河ドラマで、信長は登場していたのです。

    18作中、7本の大河ドラマが昭和の時代、残りの11作が平成の大河に登場します。

    平成の30年間で信長登場の大河ドラマを演じた役者は?

    平成に作られた大河ドラマのタイトルと信長役は次の通り。

    1989年(平成元年) 大河27作目:

    「春日局」 (1989/平成元年) 演:藤岡弘

    1992年(平成4年)大河30作目:

    「信長 KING OF ZIPANG演:緒方直人

    ・1996年(平成8年)大河35作目:

    「秀吉」 演:渡哲也

    2002年(平成14年) 大河41作目:

    「利家とまつ~加賀百万石物語~」演:反町隆史

    2006年(平成14年) 大河45作目:

    「功名が辻」演:舘ひろし

    2007年(平成19年) 大河46作目:

    「風林火山」演:佐久間二郎

    2009年(平成21年) 大河48作目:

    「天地人」演: 吉川晃司

    2011年(平成23年) 大河50作目:

    「江姫たちの戦国」 演:豊川悦司

    2014年(平成26年) 大河53作目:

    「軍司官兵衛」演:江口洋介

    2016年(平成28年) 大河55作目:

    「真田丸」演:吉田鋼太郎

    2017年(平成29年) 大河56作目:

    「おんな城主直虎」演:市川海老蔵

    あなたのベスト信長は誰?

    ネットを見ていたら、こんなタイトルのブログを見つけました。

    タイトルは、 「あなたのベスト信長は誰?」

    1位は、2011年「江姫たちの戦国」の豊川悦司さん。

    2位は、2002年「利家とまつ~加賀百万石物語~」の反町隆史さん。

    どちらも、誰でもが納得する信長でしたよね。

    実は、この記事を執筆している私が注目して欲しい過去の大河の信長役をひとり推薦させてください。

    1992年「信長 KING OF ZIPANG」の信長役 緒方直人さんです。

    この作品は、当時信長と親交のあったイエズス会のルイスフロイスの目線で信長が描かれているという点です。

    ある意味では、「外国人の目で見た」、そして、他の諸大名目線とは異なる「利害関係のない目で見た」信長が描かれています。

    緒方直人さんの演技がよかったという点もありますが、信長が背負ったいろいろなもの、

    例えば、「今後の日本の行く末」,「過去の慣習と向き合う態度」など、ちょっと違った信長像が見られますので、機会があれば、是非、みなさんにも見ていただきたいです。

    「麒麟が来る」製作者が描きたい信長像とは?

    NHKの製作者の企画意図によれば、革新的な魔王のイメージが強い光秀の主君・織田信長を、最近の研究で見直されている保守的かつ中世的な側面も強調、父信秀から実直に受け継いだ財政面、経営面での才覚も描いていきます。”と宣言しています。

    確かに、過去のどのドラマでも、信長の並外れた運の良さや合理的な考え方、頭の良さ,そして時に見せる冷酷さは信長の中心的なイメージであり、保守的で中世的な部分がどう描かれるか楽しみですよね。

    また、信長が、父親, 信秀の葬儀の際に、頭ボサボサで、普段着を来て遅れて登場し、墓前にお香をつかみ投げ捨てて立ち去るシーンは、 定番中の定番です。

    このシーンは、信長の父親に対しての不器用な愛情表現のひとつとして、また、単に儀式的で無意味なことを好まない信長の性格を表現しているいい場面なのですが、この場面が「麒麟がくる」では、どのように表現されているかご注目ください。

    「麒麟がくる」織田信長のキャストについてのまとめ

    「麒麟がくる」では、織田信長役を実力派で人気若手俳優である染谷将太さんが演じます。

    織田信長は、過去の大河ドラマの中でも、多く登場し、その時代を代表するすばらしい役者さんが演じています。

    今回の大河ドラマでは、保守的で中世的な信長の側面も描かれるという企画案があります。

    今までと異なる信長像がきっと、見られることでしょう。