グラブルのガチャで大騒動?アンチラをめぐる事件について

グランブルーファンタジーをプレイしている方はご存じのはず、TwitterSNSでも当時話題になった通称「アンチラ事件」について紹介していきます。

またグランブルーファンタジーをご存じでない人でもわかりやすく説明していきたいと思います。

 

グラブルのガチャでのアンチラ事件についての概要

アンチラ事件の起こったゲームであるグランブルーファンタジーについて少し解説します。

グランブルーファンタジーとはどんなゲームでしょうか。

グランブルーファンタジーはファンタジーの世界観を持つRPGで、プレイヤーは空に浮かぶ島々を旅する「騎空士」(きくうし)となり、伝説の島「イスタルシア」を目指して仲間と共に冒険をするという設定です。

シナリオとバトルからなる「クエスト」をプレイすることで、物語を進行させ、味方キャラクターや武器・アイテムを入手して強化していくことがゲームの大部分です。

複数のプレイヤーが参加できるクエストもあり、友達とも気軽に遊ぶことができます。

グラブルのアンチラとは?

事件の名前にもなっている「アンチラ」とは、グランブルーファンタジーで2015年から2016年にかけて行われた限定イベント「ゆく年くる年レジェンドフェス」にて登場したキャラクターです。

このゲーム内のキャラクターをめぐって消費者庁をも巻き込む事件となりました。

グラブルのアンチラ事件の発端は何だったのか?

事の発端はとあるニコ生主が生放送で「アンチラが出るまでガチャを回す」という配信をしました。

結果的にはそのニコ生主はアンチラを入手することができましたが、引いたガチャの回数はなんと2276です。

これは70万円分ガチャを回したことになります。

まさかここまで沼に嵌るとはって感じですね。

私もこの事件を知って一点狙いの恐ろしさを知りました。

課金してガチャを回すと出ない時後に引けなくなるのは私を含め課金者である人ならわかると思います。

しかし、70万円はクレジットカードの明細を見た時血の気が引きますね。

 

グラブルのアンチラ狙いの高額課金者続出

このニコ生放送を内容が拡散され広がりSNS等で話題になっていましたが、さらにTwitter2522回ガチャを回すもアンチラを入手できなかったなどの話題が上りました。

また朝日新聞でもアンチラを引くために80万円をも費やした人が紹介されました。

その方は新聞でこうコメントをしていました。

イベント期間中に80万円をつぎ込んだ会社員男性(26)外れたらドブ金になると思いあとに引けなかった。まさか目玉アイテムがこんな出にくい設定になっているとは想像もしなかった。

なんとも恐ろしい話ですね。

たしかに目玉商品とはいえ80万円もかけなければ手に入らないなどとは思いもよらないでしょう。

私も当時はそこまでガチャの確率がひどいものだとは思ってもいませんでした。

 

グラブルのアンチラピックアップガチャは有利誤認?

レジェンドフェスではSSRの確率が3%から6%に上がっており、当時の限定イベント「ゆく年くる年レジェンドフェス」でも同様でした。

そして同時期に追加されたキャラクターの「ユーステス」、「ベアトリクス」と同時とはいえ「アンチラ」もピックアップされていると表記されていました。

しかし高額課金プレイヤーから何十万使っても出なかった。入手するまで何十万もかかった。などの声が話題となりました。

この声を受けてユーザーたちの間で、「アンチラ」は本当にピックアップされているのかという疑念を抱くようになりました。

また、現在は廃止されていますが、当時はガチャページにてユーザーのSSR獲得履歴を見ることができました。

高額課金プレイヤー声聞いたユーザーたちがそのSSR獲得履歴をモニタリングし、明らかに「アンチラ」の排出率が少ないという情報が共有されました。

 

グラブルガチャのアンチラ事件は消費者庁へ

当時は個別のピックアップ確率は表記されていなかったので、ピックアップSSRの確率は同じであると考えられていました

しかし、他のピックアップSSRよりも明らかに「アンチラ」の排出確率が低いのにも関わらず、ユーザー側ではすべてのピックアップが均等だと判断されてしまうような表記だ、ということで有利誤認に当たると考えられました。

この考えの元に署名活動が行われ、集まった署名は数千人に及んだと言われております。

そして「アンチラ」をめぐるこのような騒動の中、ようやく消費者庁が調査することになります。

しかし、消費者庁は調査の結果「違法性無し」との判断を下しました。

この結果がユーザーにとって良いのか悪いのか私には判断しかねますが、このような社会問題にまで発展したことで今のグランブルーファンタジーがあると考えています。

もしここで消費者庁が「景品表示法違反」と判断を下していたら今のグランブルーファンタジーは恐らくなかったかと思います。

 

グラブル声優の田中理恵さんにも飛び火

アンチラ事件の騒動の中、グランブルーファンタジーのキャラクターである「ロゼッタ」の声優、田中理恵さんにステマ疑惑がかかりました。

なぜ関係のないキャラクターの声優に疑惑がかかったのか、と思いますよね。

田中理恵さんは声優でありますが、グランブルーファンタジーのユーザーの一人でもあったのです。

そしてTwitter上でグランブルーファンタジーに関するツイートもしています。

その中にアンチラが10連ガチャ1回で出たとの書き込みがありました。

他の課金ユーザーが7080万と費やしている中、10連で引いたというツイートはかなり異質に映りました。

田中理恵さんは他にもガチャ結果をTwitterで報告しており、今回のアンチラを引いたというツイートも相まって、他のユーザーから運営と癒着してガチャを煽っているのではないか?という疑惑がかかりました。

少ししてからこの疑惑は運営から謝罪とともに否定されましたが、偶然引けた人にまで飛び火するほどユーザーの怒りが大きかったと考えると恐ろしいですね。

 

グラブルの運営は、返金(返石)と天井の実装、そして個別確率の表記

今まで紹介したいくつかの騒動を経て、運営がアンチラ排出期間にガチャをしたユーザーに返金を行いました。

返金方法はガチャを回すために使う宝晶石に換算され、ガチャを回したのに使った分だけ宝晶石を返還するというものでした。

宝晶石としての返金だったので、返金じゃないぞ、という声もたくさん上がりました。

またこの騒動の結果、運営がついにガチャの天井を設定しました。

その内容は期間内に300連すると、期間中に排出されるSSR1つ交換できるというものです。

300連は約9万円で、普通の感覚からしてみれば高いと思いますよね。

しかし、先ほどのアンチラ事件の被害額を考えれば9万円で済むという見方もできるかもしれません。

さらに今まではSSRSRRとレアリティー毎の確率表記だったのですが、武器や召喚石個別の確率表記がされるようになりました。

初めて確率の個別表記がされるようになった時に行われたガチャで、最も低く設定されていた確率が0.007%でした。

この表記を受けて、SNS上などで「闇が深すぎる」「設定するやつも怖いし引くやつも怖い」など否定的な意見が多く見られました。

また一方で「アイテム数で割ると妥当な確率」という意見も見られました。

 

グラブルガチャのアンチラ事件についてのまとめ

これまで書いてきたアンチラ事件、いかがでしょうか。

2016年始の事件なので約3年前です、私的にはもうあれから3年経つのか、という感覚です。

当時はアンチラ事件をはじめキャラの下方修正など、様々な失態を犯してきたグランブルーファンタジーですが、もう5周年を迎えました。

相変わらず昔ながらのユーザーも残っているため、やっぱりグランブルーファンタジーはユーザーに愛されています。

犯した失態の一方で、宝晶石の配布や無料ガチャなど、ユーザーを繋ぎとめる施策も行っているからなのか、さすがというべきです。

アンチラ事件のような悲劇はもう起きてほしくはないので、運営にはユーザーにとって良き運営であってほしいと思います。