フリードは「ちょうどいい」をテーマに発売されたホンダのコンパクトミニバンです。
「ミニバンやキャブワゴンでは大きすぎるし、2ボックスは小さすぎる。」という方から、ちょうどいい!と大変好評のヒット商品となりました。
また通常のフリードが3列シートなのに対し、2列シート仕様がフリードプラスです。
(2016年8月以前はフリードスパイクとして販売されていましたが、同年9月のフルモデルチェンジを機に、フリードスパイクからフリード+へと名称を変えました。)
フリードのサイズ感はそのままに、荷室のスペースを確保したい!という方から、高い人気を誇っています。

3列シートのフリード、2列シートのフリード+ともにとても魅力的な車両ですよね。
今回は購入を検討する際に、どうしても気になってくる『燃費』と『実燃費』についてまとめたいと思います。

フリード/フリードプラスの燃費

ご存知の通り一重に燃費といっても、メーカー公表値(カタログ掲載値)と実燃費は異なります。
ここではまず、メーカー公表値についてご紹介します。

フリードの燃費

フリードにはガソリン車とハイブリッド車があり、当然燃費も異なります。

まずガソリン車についてです。
ガソリン車は

①フリードB
②フリードG
③フリードG Honda  Sensing
④フリードModulo X Honda  Sensing

の4タイプに分かれますが、①②③の燃費は同じ値で、駆動方式により燃費が異なっています。
④については、メーカー公表値は存在しませんでした。
以下、駆動方式別のメーカー公表燃費(JC08モード)です。

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①②③
FF:19.0km/L
4WD:17.6km/L
公表値なし
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FF車と4WD車で燃費は1.4km/Lほど異なりますので、燃費性能低下率は10%程度ということになります。
後ほどご紹介いたしますが、競合車であるトヨタのシエンタはFFから4WDの燃費性能低下率は20%程なので、この点はフリードが優れていることになります。

また、これはあくまでメーカーオプション装着前です。
そのため、ご購入時にメーカーオプションを装着した場合は、当然燃費は低下します。

次にハイブリッド車についてです。
ハイブリッド車は

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①フリードHYBRID B
②フリードHYBRID G Honda  Sensing
③フリードHYBRID EX
④フリードHYBRID Modulo X Honda  Sensing
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の4タイプに分かれますが、①②の燃費はガソリン車同様、駆動により異なります。
③はFF車のみで、④はメーカー公表値はありませんでした。
燃費は以下の通りです。

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①②
FF:27.2km/L
4WD:25.2km/L
FF:26.6km/L
公表値なし
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同じフリードでもガソリン車とハイブリッド車で大きく燃費に差があることがわかります。
特にハイブリッド車は2016年9月フルモデルチェンジ前から比較すると、大幅に燃費が改善し、まさにミニバン内トップクラスと言えるでしょう。

フリード+の燃費

フリード+も前述のフリード同様にガソリン車とハイブリッド車があり、またタイプ構成を似通っています。
フリードと重複する箇所もありますので、簡単にご紹介していきたいと思います。

まず、ガソリン車についてです。ガソリン車には
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①フリード+B
②フリード+G
③フリード+G Honda  Sensing
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の3タイプがあり、通常のフリードと同様の構成になっており、同じように駆動方式で燃費が異なります。ただし、①にはFF車しかないので、ご注意ください。燃費は以下の通りです。
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FF:19.0km/L
4WD:17.6km/L(①には設定なし)
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ご覧の通り、燃費はフリードとフリード+で違いがないことがわかりますね。
次にハイブリッド車についてです。
ハイブリッド車は
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①フリード+HYBRID B
②フリード+HYBRID G Honda  Sensing
③フリード+HYBRID EX
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と3パターンに分かれますが、ガソリン車同様、燃費は通常フリードと同様です。燃費は以下の通りです。
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①②
FF:27.2km/L
4WD:25.2km/L(①には設定なし)
FF:26.6km/L
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いかがでしょうか。ここまでフリードとフリード+のメーカー公表値についてまとめてきました。次のセクションでは、競合車のメーカー公表値と比較してみたいと思います。

フリードとシエンタの燃費の違い

先ほども少し触れましたが、フリードの競合車といえば、トヨタのシエンタが挙げられます。
コンパクトミニバン市場はこの2車種がしのぎを削り、事実上の2強独占とも言えます。
購入検討者としては、どちらの車種にすべきか非常に悩みますよね。
ここでは、先ほどまとめたフリードの燃費と比較すべく、シエンタの燃費をご紹介します。

シエンタにもハイブリッドとガソリンがあり、ハイブリッドは一律同燃費です。ガソリンは駆動別に燃費が異なります。
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ハイブリッド:28.8km/L
(フリード:27.2km/L)
ガソリンFF:20.2km/L
(フリード:19.0km/L)
ガソリン4WD:15.4km/L
(フリード:17.6km/L)
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いかがでしょうか。
残念ながらハイブリッドやガソリンのFFはシエンタに燃費で負けています。
実は以前まで、フリードとシエンタに燃費差はほぼなかったのですが、2018年9月にシエンタがマイナーチェンジを実施し、大幅に燃費を改善したのです。
フリードも今後の燃費改善に期待したいですね。
ただし、4WDだけで言うと、マイナーチェンジ後のシエンタよりも、フリードは燃費が高くなっています。
4WD検討者はフリードの方がお得かもしれませんね。

フリード/フリード+の実燃費

さて、ここまではカタログ等に掲載のメーカー公表燃費値について、ご紹介してきました。
ここからは、実際にお客さんが運転した際の実燃費についてご紹介したいと思います。

偏に実燃費といっても、高速道路と一般道で異なりますし、その日の路面状況、ドライビング方法等によっても異なります。
そのためあくまでご参考値となるのでご理解ください。

みんカラの口コミ情報では、フリードとフリード+に実燃費差がなかったので、ここでは一度にご紹介します。
みんカラ口コミ情報を平均すると
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ガソリン車10〜15km/L
ハイブリッド車15〜20km/L
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のようです。
あくまで平均値なので、高速道路ではもっといい数字を叩き出すでしょうし、街乗りだと平均値を下回ることもあるかもしれません。
実際にみんカラ口コミでは、街乗りで23km/Lを叩き出した強者がいる一方で、10km/Lを切ってしまったという人も。
本当に燃費は使用環境・方法によるなあ、と実感させられます。

ちなみに競合車のシエンタも調べてみました。
新型の情報はまだないので、旧型になってしまいますが、同じようにみんカラ口コミを平均すると

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ガソリン車11〜16km/L
ハイブリッド車15〜21km/L
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の方が多いようです。
フリードと比較しても、ほとんど差はなく、これくらいの差だと、運転環境・方法で簡単に変わるレベルです。
ここまで拮抗するとなると、やはりこの2車種はライバルと言えますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はフリード/フリード+の燃費と実燃費をご紹介しました。
新型シエンタには僅かに及びませんが、ミニバントップクラスには間違いありません。
ただし、燃費は使用環境・方法により大きく異なりますので、どうしても気になる人は、普段からエコ運転を心がける方が早いかもしれませんね。
どちらにせよ、フリード/フリード+は燃費の観点でも非常に優れた車ですので、是非購入を検討してみてはいかがでしょうか。